日本では新芽が土筆(つくし)と呼ばれている、春の風物詩として古くから馴染みのある植物が、このホーステイル(Horse teil、学名Equisetum)である。ちなみに成長した土筆はスギナと呼ばれる。
ホーステイルはケイ酸、カリウム、サポニン、フラボノイドを多く含み、臨床的に証明されている利尿効果のほか、リウマチ鎮痛効果、泌尿器系抗炎症効果、創傷によるむくみ改善、収斂(しゅうれん)作用があるといわれている。
傷口へ用いる場合、ホーステイルを湯に1時間以上浸けてこしたものを、水1リットルあたり2g程度加え、患部を浸けると治癒が早くなるが、全身浴には向かない。また心機能あるいは腎機能障害により起こっているむくみに対しては症状が悪化することが懸念されるので、使用は避けること。さらにはホーステイルはチアミナーゼ(ビタミンB1分解酵素)を含むため、長期にわたって多量摂取するとビタミンB1不足による症状が現れることが考えられる。