
セージから抽出されたエキスの約3%は精油で、精油成分の約60%をツジョンが占める(種によってはごくわずかなものもある)。その精油には、カンファーやシネオール、モノテルペンなどを少量含むほか、精油以外ではフェノールカルボン酸やロスマリン酸、フラボノイド、鉄、マグネシウム、亜鉛に富んでいる。
セージに含まれる精油による抗菌作用、ウルソール酸による抗炎症作用、収斂(しゅうれん)作用は民間療法では有名で、しかも薬学的にも裏付けられている。口内炎のときにセージエキスでうがいをすると治りが早く、また発汗抑制効果があることから、離乳時に母乳の分泌を抑えて乳量を下げるのにも使われる。粘膜からの分泌を促進する作用や神経系刺激作用もあるので、長期または多量の使用は勧められない。