チコリは冬に収穫される野菜として、ビタミン類(ビタミンA、B1、B2、C、葉酸、カロチン)とミネラル類(カリウム、カルシウム、マグネシウムなど)に富んでいる。食物繊維も豊富で、カロリーが低いのでダイエット食材として用いられるが、チコリの若芽は特に緑の部分(光が当たる部分)にラクチュコピクリン(旧名インティビン)という苦味成分を含むため、生で食べると少し苦みを感じる。この成分は抗マラリア作用や鎮痛効果があることが知られているほか1)、胆汁の分泌を促し消化を促進する効果や若干の利尿効果があるとされている。
なおチコリの根には食物繊維のフラクトオリゴ糖が含まれ、整腸に役立つ。
1) Wesołowska A, Nikiforuk A, Michalska K, Kisiel W, Chojnacka-Wójcik E.: Analgesic and sedative activities of lactucin and some lactucin-like guaianolides in mice., J Ethnopharmacol. 2006 Sep 19;107(2):254-8.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16621374?dopt=Abstract