ユッカ(学名Yucca)という名前はリュウゼツラン科ユッカ属のすべての植物を指し、太目の幹から尖った長い葉が伸びた特徴のある姿が人気で、おもに観賞植物として普及している。
50種あるユッカの中でも、ユッカ・シジゲラ(Yucca schidigera)は「生命の樹」とも呼ばれ、北米のインディアン達によって関節痛や炎症、湿疹などに効く薬草として用いられてきた。'60年代には、さまざまな研究によりユッカの幹から抽出されるエキスの薬効が裏付けられてきた。ユッカから抽出されるエキスには鹸化(けんか)作用をもつステロイドサポニンが多く含まれ、これにより体内の血管や腸管に溜まった毒物や堆積物を中和し、とくに腎臓/肝臓疾患において解毒作用があるほか、利尿効果や血圧降下作用、血行改善作用などがある。副作用はないとされている。
ユッカから抽出されるエキスには、サポニンのほかにクロロフィル(葉緑素)やミネラル類、微量元素、酵素そしてビタミン類が含まれる。