
特にお茶や食用などに用いられるのは、セイヨウイラクサ(学名:Urtica dioica)と呼ばれる種で、古くから民間で自然療法に用いられてきたハーブの一つである。セイヨウイラクサは見た目がシソに似ており、葉にはシソと同じようにうぶ毛のような小さな棘が密生しているが、セイヨウイラクサの葉は人が素手などで触ると触れた部分の棘からヒスタミンやアセチルコリン、セロトニンなどの刺激物質が出され、それが皮膚に付きやけどをしたように赤くなり痛い(しかし、犬が鼻で葉に触れてもなぜか痒がったり痛がることはない)。
セイヨウイラクサには植物ステロールのβ-シトステロールやスコポレチンが含まれるほか、ビタミンAやビタミンC、そして鉄分、カリウム、マンガンなどのミネラルが豊富に含まれ、利尿作用、膵臓機能改善、腸内細菌の保護などのいわゆる”デトックス”作用により体の代謝を整えるとされる。