パイナップルの果肉は香りが強く、ビタミン類(A、B、C、E)とミネラル類(カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウムなど)、微量元素(鉄、銅、マンガンなど)に富み、タンパク質分解酵素のブロメラインやそのほかの酵素も含む。
パイナップルに含まれるタンパク質分解酵素は、ブロメラインのほかにアナナインとFB31といったものがあり、これらの酵素は、肉や小麦などに含まれるタンパク質中のシステインやヒスチジンを分解することにより消化を助ける役目を果たす。
ブロメラインは、血液凝固因子のフィブリンを分解するため抗血液凝固作用があり、抗炎症作用もあると言われる。またin vitro(実験上)では、創傷治癒作用やがん転移抑制作用が示されている。1)
1) Bromelain: biochemistry, pharmacology and medical use: H. R. Maurer, Cellular and Molecular Life Sciences Band 58, 2001, S. 1234?1245.
http://www.springerlink.com/content/9k47ccpdkjl5yrnp/