17世紀には、耳鳴りや呼吸器障害、歯痛に効くほか、採れたてのヒソップを砂糖と一緒に潰したものは創傷を癒すと記述されている。今日(こんにち)では食欲増進や消化器系障害の改善、あるいは利尿効果、痰切りなどが期待されているが、薬効が裏付けられていないため、主に香辛料として用いられるに留まっている。ヒソップには精油の他、防腐効果のある物質や辛味のあるフラボノイド糖質が含まれ、芳香が良いので子牛肉料理やサラダ、スープなどのアクセントに使われる。食品以外では、香料として化粧品にも用いられる。
香辛料として食品に用いることにはなんら問題がないとされるが、大量のヒソップやヒソップ油を摂ると痙攣を引き起こす可能性がある。1)
1) HEXAL natürlich
http://www.heilpflanzen-suchmaschine.de/ysop/ysop.shtml