豆ご飯に入っているエンドウ豆(学名Pisum sativum L.、別名グリーンピース)の生のものに約6%含まれるタンパク質を、薬品などを使って工業的に精製分離して濃縮乾燥したものが、エンドウ豆タンパク質(またはエンドウタンパク)と呼ばれる原料製品である。精製されたエンドウ豆タンパク質はタンパク質を60ー75%程度含み、食品や動物飼料のタンパク質量の調整などに用いられる。
エンドウ豆タンパク質は大豆タンパク質に比べて消化が易しく、リジンやアルギニンなど多くの必須アミノ酸が含まれているため、スポーツ愛好者の間で人気のプロテインサプリメントでもある。
大豆アレルギーの場合、エンドウ豆タンパク質は大豆アレルゲンに対して交差反応を示すことから、完全アレルゲンフリーの代替食品にはなりえないが、それでも大豆タンパク質そのものに比べて低アレルゲン性である。
現在遺伝子組み換え技術により改良が進められている農作物の一つで、近い将来、大豆のように遺伝子組み換えエンドウ豆が市場に出回る可能性は極めて高い。